一番大切な人へ
桜の雨が降る ゆっくりと花びらが落ちてきて……
いつまでもずっと続いていく そんな風に思ってた毎日が、今日終わるよ 「手紙書くね、電話もする 同窓会もしよう」 明日また会えるみたいに君との時間は過ぎていく 伝えなきゃダメなのに
言葉がなんか出なくって もう泣いちゃいそうだよ 本当に最後なのに…… いつもの感じじゃなくて 今日はちゃんと聞いて 話すから きっと言えるから
教室の窓から抜ける風が髪を撫でた 大きく西に傾いた夕日が二人を染めた 私ってばいつもいつも 空回りするし 君の一挙一動に 落ち込んだり、すぐ舞い上がってばっか……
「10年先も友達でいようね」 まぶしい君の微笑みを どんな顔で見たらいいっていうの
初めて一緒に帰った日から ずっとドキドキしてて 目が合ったり すれ違ったり 声を聞くだけで苦しくて 胸がどうにかなりそうで
修学旅行でも マラソン大会も 学園祭のときも 卒業式の間だって ずっと考えてて
あのね、えっと…… なんていうか 好きなんです